Filesystem MCP Serverの導入

目次

概要

Windows11 Pro 24H2上にMCPサーバーを試せる環境を構築したい。
※Perplexityとやり取りしながら作業を進めた際のメモ。

Filesystem MCP Serverはなぜ必要か?

AIアシスタントがローカルPC上のファイルやフォルダに安全かつ柔軟にアクセスできるように
するためのミドルフェア。

  • AIアシスタントはセキュリティ上の理由からローカルファイルに直接アクセスできない。
    AIが指定したフォルダ内のファイルを読み書き・編集・検索できるようになる。
  • MCP Serverは、アクセスを許可したディレクトリのみをAIに公開し、それ以外の場所へのアクセスは
    ブロックする。これにより、誤操作や情報漏洩のリスクを最小限に抑えつつ、AIの利便性を活用できる。
  • ファイルやフォルダの新規作成、読み取り、更新、削除、移動、複製など、煩雑なファイル操作をAIが自動で行えるため、反復作業や整理・バックアップ・検索などが劇的に効率化できる。
1. AIがローカルファイルを直接扱えるようになる

AIアシスタントはセキュリティ上の理由からローカルファイルに直接アクセスできない。
AIが指定したフォルダ内のファイルを読み書き・編集・検索できるようになる。

2. プライバシーとセキュリティを両立

MCP Serverは、アクセスを許可したディレクトリのみをAIに公開し、それ以外の場所へのアクセスは
ブロックする。これにより、誤操作や情報漏洩のリスクを最小限に抑えつつ、AIの利便性を活用できる。

機密文書をクラウドにアップロードせずに処理できる
※ただし、ClaudeなどのLLMサーバーにはデータが送信される
 設定で送信しなくなるかは検証未

3. 作業の自動化・効率化

ファイルやフォルダの新規作成、読み取り、更新、削除、移動、複製など、煩雑なファイル操作をAIが自動で行えるため、反復作業や整理・バックアップ・検索などが劇的に効率化できる。

4. AIの機能拡張と柔軟な連携

MCPは「AIに新しいアクションを追加する拡張パーツ」のようなもので、
Filesystem MCP Serverはその代表例。
AIとローカルリソース(ファイル、データベース、APIなど)を安全に橋渡しする。

5. 従来技術との違い

FUSEやext4などの従来のファイルシステム技術はOSやディスクの整合性維持が主目的だが、
Filesystem MCP Serverは「AIから見えるファイル操作API」として機能する。
既存のファイルシステムの上にAI操作用のレイヤーを提供する点が特徴。

Filesystem MCP Server インストール

STEP
Node.jsのインストール
STEP
Claude Desktopのインストール
STEP
npmでFilesystem Serverをインストール

コマンドプロンプトを起動し、下記コマンドを実行する。

[npm]とは

 Node.jsやJavaScript向けのパッケージ(ライブラリやツール)を簡単にインストール・管理できる
 世界最大級のパッケージ管理システムです

npm install -g @modelcontextprotocol/server-filesystem
STEP
設定ファイルを編集

[claude_desktop_config.json]をVSCodeで編集。メモ帳でも可

C:\Users\xxxxxx\AppData\Roaming\Claude\claude_desktop_config.json

{
  "mcpServers": {
    "file-system": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-filesystem",
        "/Users/yourname/Documents",
        "/Users/yourname/Projects"
      ]
    }
  }
}

“args”の第3引数以降にアクセスを許可したいフォルダパスを指定する。複数指定可。
Windowsは、”\”を重ねる→見た目はバックスラッシュ2個になる

上書きして、ファイルを閉じる。

上記は[Bravesearch]と[Blender]を導入済。

STEP
Claude Desktopを再起動

※Claude Desktopは常駐設定にしている場合、再起動だけだと設定ファイルを読み込まない。
 立ち上がっていなくてもタスクマネージャーを確認して必要に応じて終了する。

STEP
確認

[利用可能なMCPツール]が増えていればOK

[利用可能なMCPツール]をクリック。Filesystem関連が記載されているればOK。

三 > ファイル > 設定 > 開発者
[file-system]が”running”になっていればOK。

STEP
プロンプトでフォルダを指定するとき用の設定

カスタムインストラクションに対応表を追加しておく

右下のアカウントメニュー > 設定 > プロファイル

プロンプトで単に「フォルダ」と指示した場合は、「ドキュメント」フォルダになり、
「技術フォルダ」と指示した場合は、「099_技術資料」フォルダとなる

Filesystem MCP Serverの導入は思った以上に簡単だった。

※「技術フォルダ内のxxx.pptxをhttmlに変換してください」と指示したが、
 PowerPointは読めないらしい。
 読めないと返答はなくしばらくハルシネーションに付き合うことになった。

テキスト出力は問題なくできた。

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